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司馬遼太郎は好きな作家です
ただ 同じ作品を繰り返す読むことのない自分にとって 好きな作家というのはたくさん読んだということなのかなと 最近思う
同じ作品を読むより まだ知らない作品を読みたい
同じ作品を読む 時間がもったない
これは 自分の性なのでしょうね
もっと ゆっくり 生きたいのですが・・・
この本で 司馬さんの視点というもの 所謂 司馬史観というものが 改めて認識できた
司馬さんが どういう視点で どういう題材を選んでいるのかが 分かる
司馬さんが戦争体験で いつ死ぬか分からない 戦車乗りだったということは 司馬さんの随筆を読むと出てくる
この不合理さが生まれたのはなぜか
また 司馬さんは 明治から昭和の初期は日本史の中で 特殊な時代だということを書かれたことも知っていたが、それを証明するための小説群である
なかなか面白く読ませてもらった作品である
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- 作者: ダフネデュ・モーリア,Daphne du Maurier,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/11/17
- メディア: 文庫
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鳥 ヒッチコック監督のあまりにも有名な映画
と思ってましたが、若い人は知らないらしい
ショックでした
デュアは 同じくヒッチコック監督の 映画レベッカの原作者でもある
この本も昔に読んだような気がする 読んでないのかもしれない・・・
面白かった覚えがあるのだが
この本は、モーリアの短編集
と言っても分厚いので、中編集とも言えよう
ホラーではないが どの作品も怖いものがある
「恋人」 たまたま知り合った女性は・・・
「鳥」 なぜか鳥が人を襲う・・・助かる道は・・・
「写真家」 貞操な伯爵夫人が写真家と落ちたアバンチュールの結末は・・・
「モンテ・ヴェリタ」 人を虜にする不可思議な山 モンテ・ヴェリタ・・・
「林檎の木」 妻が亡くなったあと なぜか気になる林檎の木・・・
「番(つがい)」 湖で行方不明になった男は・・・
「裂けた時間」 時間の裂けめに陥った母親は・・・
「動機」 謎の自殺をした女性の心の謎を追う探偵ブラック・・・
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ストーリーの舞台の中心は、ガウディのサグラダファミリアへと
例のごとく サイコパス的な殺人者が ラングドンを追い詰めていく
うーーーん いつものパターンか・・・・
ガーシュが死んだのだが ガーシュのプレゼンを公開するパスワードをラングドンは 持ち前の頭脳の手に入れる
そして、ガーシュの答えが全世界に配信される
そして ガーシュを殺した黒幕は一体誰なのかが判明する
この本 amzonの読者のレビューで書いていた人いたけど、この答えで 何人の人が死ななければいけないような内容なのだろうか・・・
日本人が持たない一神教の神との契約は それほど重いということなのかな・・・
確かに 冷静に考えれば、この本に書かれているようなことは 起こりうることなのかもしれない
ただ このようなことは すでにある程度 現在でも予想されることではないのだろうか
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真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父がアメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の眼には、全く違う景色が見えた・・・・。
このお話は、この七行のあらすじから、有川浩と演出家の成川豊が話を生み出すことになった。
この本には、2つの話が。二つ目が、上演された舞台に着想を得て書かれたもの。
どちらが好みかは、読む人次第かな。個人的には、前半の方は好き。
「死者の思いは残された者が決める、と僕の敬愛する作家が言っていました。死者を荒ぶる者にするのも安らげる者にするのも生者の解釈次第だと」
でも どちらの話にしても、有川さんらしいお話に仕上がっています。