小野不由美「営繕かるかや怪異譚」

小野不由美「営繕かるかや怪異譚」

この本は こわかった

ある城下町に おこる不思議な出来事

もちろん心霊現象

それを解決するのは大工さん 若い尾端さん

尾端さんは霊能力があるわけでもなく

自然の流れで家を改修して除霊するわけではなく

共存していこうとする

風水というのも もとはこういう考え方なのかもしれないと思った

 

小野さんは 多くの心霊現象の著作もあり

小野さんならではの視点かなと思った

 

営繕かるかや怪異譚

営繕かるかや怪異譚

 

 

 

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

 

 なんやね この本

めちゃ 読みにくい

何が読みにくのかって

余分なことが多すぎ

サブカルチャーの知識がないと学術用語と間違える

妖鳥シレーヌ とか本当にいると思った人いないか?

真面目なところと こういったところの区別をつけるのがたいへんな代物

もっとも それが売りのお話

 

確かに 世に鳥類学者という人の存在は あまり知られてない

平成ガメラ中山忍か☚これ筆者の川上さんなら分かると思う

こんな感じだ!!

綾辻行人「京都魔界地図」

 

 

京都魔界地図

京都魔界地図

 

 綾辻さんが書いているというだけで 興味がそそられる

実際 読み物

綾辻さんのショートな作品も掲載されている

 

したがって ガイドブックではない

この本では 京都を回れない

だが こんな話があるんだ という扉を開いてくれる

そういった意味では 最初の本

実際訪れるときには ガイドブックに頼ろう

 

そっか きっと綾辻さんも そういったガイドブックで 京都を回り この本を書いたのであろう

 

 

隠蔽捜査 (新潮文庫)

隠蔽捜査 (新潮文庫)

 

 今野さんの本は 3冊目

この隠蔽捜査 ずいぶん前にテレビでやってた 観てないけど

主人公の竜崎は 官僚まっしぐら

ストレートすぎるくらい

それが正義と等しくなる

公務員が全体の奉仕者であるとするならば そうなるべきなんだろう

 

連続殺人事件の犯人が警察官

それをもみ消そうとする動き

それに対し 竜崎は 正義感ではなく 警察組織のダメージが最も少なくなる方法ということで隠ぺいを避ける 自分の立場を賭しても

ただ ここにおいて 息子の犯した出来事

これがなくても 本来なら そうあるべきなんだろうけど

今野さんは それがなければ そういうことはしないだろうと考えたのかな

そうであれば ・・・

 

面白い本であった

この後 何冊か続く 

署長に異動された 竜崎はどう行動していくのか

機会が あれば 読みたい